【オリジナル調整】秘蔵オボンガブリアス

S9で使用していたガブリアスの調整がお蔵入りしたらもったいないので紹介します。

【調整】
A...H-Bが257-178ディンルーに対してテラバ→剣の舞→テラバで残飯込みで瀕死率89.45%
HD...カタストロフィでオボン発動後にC187メガネカミのムンフォ耐え
S...岩石封じでツツミ抜き

主に対BIG6に対して初手投げするポケモン。初手ディンルーに対しては上記のテラバ→剣の舞→テラバの動きで対面処理orテラスを切らせることができる。カタストロフィ1回食らった後に出てくるカミの攻撃を一発耐えることができる。
初手テラバがあまり強くないと思った時もあったが、前期終盤は初手フェアリーテラバしてくるディンルーが多かったのでそこへのケアになっていた。その場合は大体吹き飛ばしを切ってるので対面勝つことができる。
ディンルーが初手ステロから入ってきた日にはHPが3/4残ってA2段階上昇したガブが場に残ることもあった。
対BIG6との戦績は裏のチョッキジバコとブースト甘える瞑想痛み分けカミと合わせて7割くらいあったと思う。

最終日に2500位くらいから400位まで捲れるくらいには強かったので良かったら使ってみてください。チョッキジバコとカミは相性良いです。





【初心者講座】上位勢がよく言う「テラス択の回避」って何だろう

上位勢の構築記事によく書かれているテラス択の回避とは何か、具体例を用いて解説しようと思う。

テラス択の回避によるメリット
今作の新要素であるテラスタルは、ダイマックスのように一律に能力や技が強化されるわけではないため、ダイマックス以上にどのポケモンがどのタイミングでテラスタルを使うかが試合結果を左右する。つまりラスタルは使うタイミングがその性能に直結するということである。
テラス択の回避が上手くできる構築は、テラスタルの強さを安定して発揮できる構築であると言える。これがテラス択の回避のメリットである。

テラス択の回避の具体例
1.速いポケモンの身代わり
以下の対面ができたと仮定する。
自分:ドラパルト(身代わり無し)
相手:ガブリアス



この時、相手目線はドラパルトのドラゴン技を警戒せざるを得ないため、交代かテラスタルのどちらかは強要される。ドラパルト目線は相手がテラスタルを使わずに居座る場合はドラゴン技を押したいが、テラスタルを切ってくる場合は交代等の別の行動をしたい。この時まさにテラス択が発生している

しかし以下の時はどうだろう。
自分:ドラパルト(身代わり持ち)
相手:ガブリアス

この場合はドラパルト側が「身代わり」という、相手のテラスタル、交代ともに対応できる選択肢を持っている。
これが「テラス択の回避」である。
※実際の試合ではガブリアスのスカーフを警戒するか等の問題が生じるが、飽くまで例なので割愛

2.相手のテラス、非テラスに対応できるポケモンのあと投げ
以下の対面ができたと仮定する。
自分:ドドゲザン
相手:ハバタクカミ



ラスタルを考えないのであれば、ドドゲザン側が有利だと考えられるが、格闘テラスタルをされた場合はドドゲザンが倒されてしまう。しかしハバタクカミの格闘テラスの採用率は現時点では高くない。(2023/2/13時点で格闘テラスタルは3.4%)
ドドゲザン側はレアケースを考慮して試合中に一度しか使えないテラスタルを切るのは弱い選択である。ここでは自分側が不利なテラス択が生じている
この場面での相手の選択は格闘テラバ、ムーンフォース、マジカルフレイム、交代等が候補になるが、いずれもHDオボンカバルドンへの交代で対応できる
これが相手のテラス、非テラスどちらにも対応しており、相手がテラスタルを切ってきた場合には大きなアドバンテージを取ることができる。

まとめ
テラス択に限らず、ポケモン対戦は考えられる相手の選択すべてに満遍なく対応する行動が良い行動である。これが高い勝率を保つ上での原則となっていることを初心者は特に理解してほしい。相手の選択の候補が初めはわからないと思うが、対戦数を重ねること、同じ構築や軸を何度も使うことで相手の取ってくる選択の候補が見えてくる。
18タイプすべてのテラスタイプ、すべての型に対応することは非常に難しいため、環境で少ない型より、主流な型を優先して選択することも重要である。どこまでマイナーな型を考慮するかの塩梅は、実際に自分で探りながら対戦数を重ねるほかに方法はない。
対戦数を重ねた上で、相手のテラスやその他の行動に対応できる動き(○○と××が対面したら△△に交代しよう等)を、構築を組む段階から想定することが非常に重要であり、これができれば自ずと強い構築が組めるようになるだろう。
特にそのシーズンで流行っている並びに対しての安定した行動を用意できれば、それは強い構築になる。

最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
DMやリプライにポケモン対戦でどんなことに悩んでいるかを送っていただけたら嬉しいです!今後の記事のために参考にさせていただきます。
定期的に初心者が上達できるような記事を投稿する予定なのでTwitterのフォローもよろしくお願いします!

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前回の記事↓
こちらも初心者が上達できる内容になっているので良かったらご覧ください。

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【勝てない人へ】テラスタルを切らないポケモンのテラスタイプの決め方

テラスタイプを適当に決めていないだろうか?
カバルドンやヘイラッシャなど、あまりテラスタルを切らないポケモンのテラスタイプの決め方について持論を述べようと思う。
本記事は初心者向けに書いているので、すべて当たり前に感じた人もいるかもしれない。

テラスタイプの決め方


1.まずは直感で良さそうなタイプを選ぶ
直感って言われても全然わからねえよって思う方もいると思う。
カバルドンやヘイラッシャなどのクッションや起点づくりのポケモンがテラスを切らないポケモンに該当しがちだが、このようなポケモンは火力面を意識したテラスタイプより、耐性を大きく変化させるテラスタイプの方が有効に働きやすい。

抽象的なアドバイスになってしまうが、元のタイプでは抜群または等倍の多くのタイプを半減にできるタイプを考えるのが一番わかりやすいだろう。

2.その構築の重いポケモンがわかるまで対戦する
まずは、1で決めたテラスタイプで対戦数をこなすことが大切。
その中でどんな負け方が多いのかを考えながら(メモしながら)対戦する。

【具体例】
問題点
カバルドン入りの展開構築を使っているが、相手のウルガモスに舞われて負けることが多い


実際の試合
カバルドンのあくびでウルガモスを切り返す想定だったが、カバルドンウルガモスの圏内まで削られてしまった。
ここでウルガモスの主要技である炎、草、妖、虫の技範囲をすべて半減にできるタイプの炎テラスに設定していれば、相手のウルガモスをあくびまたは吹き飛ばしで切り返すことができる。

このようにして実際によく起こる負け方を対戦数をこなすことで知り、それに対抗できるテラスタイプを決めることが良いテラスタイプの選択になる。

 

【結論】
ラスタルをあまり切らないポケモンは「特定の負け方への対策」ができるテラスタイプにすることで、無理な構築が減り、それが結果的に構築の完成度を高めることにつながる。


【最後に】
ほとんどテラスタルを切らないポケモンにこそ、「構築の完成度を高める余地」が残っている。ここが今作の面白さだと思うので、無思考でテンプレのテラスタイプを選ぶのではもったいない上に、構築の最大値を出すことはできない。

実際に自分の前期の構築のバンバドロのテラスタイプは最初は適当だったが、キノガッサに複数回負けた事実をベースに草テラスに設定した。草テラスに設定する以前はキノガッサ入りに選出を歪まされ、ほとんど負けてしまっていたが、草テラスに設定後は格段に勝つことができるようになった。
また、水ロトムやオリーヴァに強くなれたことも実際に使って分かった発見だった。

前期構築記事

noji-poke.hatenadiary.jp



このように耐性変化のテラスタルは思わぬところで勝ちを拾う要因になり得るため、各々で試行錯誤することを強くお勧めする。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後も初心者が勝てるようになる記事やコンテンツを投稿するので、もし興味があればTwitterのフォローをよろしくお願いします。

【SVシーズン2 最終53位 レート2194】オノノクス軸スタンダード

【はじめに】
初めましてnojiと申します。今回はSVのシーズン2で最終53位の結果を残すことができたので構築記事を書くことにしました。

構築記事を書くのは初めてなのでお見苦しい点があるかもしれませんが、ご了承ください。

TN VAMOS 最終53位 レート2194
TN noji 最終169位 レート2138

 

以下常体

 

【構築経緯】
現環境は飛行タイプで優秀なポケモンが少なく、ほとんどの構築がカイリューまたは特性浮遊によって地面の一貫を切っている点に気づいた。そこで特性型破りによって特性浮遊とマルチスケイルを無視することができる「地面テラススカーフオノノクス」に注目し使用することを決めた。
オノノクスを通す上で鋼テラスを誘発できるポケモンが相性が良いと考え、試しにチョッキニンフィアを採用してみたところ見事にマッチした。
この2体で重い物理ドラゴンに対抗できる駒としてABオボンヘイラッシャを採用。
オノノクス単体はカイリューに強めの枠ではあるが、こだわりアイテムを持っているためカイリューサーフゴーのような相性補完の良い並びに対して安定しないため、裏のエースとして岩テラスウルガモスを採用した。
ウルガモスオノノクスを通す上でステロのサポートが欲しいと感じ、セグレイブに対して動くことができ、地面枠の役割も担えるバンバドロを採用した。
最後に地面の一貫を切ることと、受けに寄った構築への対策が甘いことが気になり、汎用性を保ちつつ受けに対してある程度抗うことができるゴツメドラテカイリューを採用した。

シーズン中盤まではこの構成で勝てていたが、ハチマキガブ、ハチマキカイリューに初手のニンフィアが幾度となく葬られ、ニンフィアの代役を探していたら最終日にチョッキ妖テラスジバコが舞い降りてきて、鬼の連勝で2000位から一気に最終53位まで駆け上がった。

使用した並び

 

個体解説
()内は努力値
矢印は性格補正を示す

オノノクス@こだわりスカーフ 
テラスタイプ:地面
特性:型破り
151-218(252↑)-111(4)-x-90-149(252)
逆鱗 / 地震 / インファイト / ハサミギロチン

「鋼テラスサザンドラロトムはこいつの前では浮いていない」

調整意図
ASぶっぱ。余りは対カイリューの神速等を意識してB
Dに4振るとサーフゴーのゴールドラッシュの乱数が変わるのでもしかしたらD振りの方が良かったかもしれない。

技構成
最大打点の逆鱗、コンセプトの地震、ノーマルテラスしたカイリューサザンドラへの最大打点としてインファイトを採用した。ハサミギロチンは崩すことが困難な受け寄りの構築に対して強いほか、ほぼ負けの状況から一発当てるだけで打開できる点を評価して採用した。
ハサミギロチンの採用は賛否両論あると思うが、アイアンヘッドなどのほかの技では勝てない構築に対して、一定の勝率を保つことができるため採用は正解だったと思う。

後述するウルガモスと比較し、通りが良かったら選出していた。
基本的にはラス1まで隠しておき、最後に全員をスイープする動きが理想。
時には裏を読まなきゃいけない場面があったが、本環境ではほとんどの場合が裏はカイリューかサーフゴーであったため、相手の2体の選出を見て予想していたが、大体当てることができた。
1舞カイリューオノノクスを抜くことはできないため、1度舞われてしまっても確実に一回は殴りを入れられるのも非常に優秀だった。
試合展開がうまくいかず、ヘイラッシャの処理がうまくいかないときが稀にあったが、そのような場合でもハサミギロチンで勝ち筋が途絶えていないのは偉いと感じた。
特性型破りなので、受けループのクレベースもハサミギロチンで貫くことができる。

 

ジバコイル@とつげきチョッキ 
テラスタイプ:フェアリー
特性:アナライズ
167(172)-x-135-198(236↑)-110-93(100)
10万ボルト / ラスターカノン / ボルトチェンジ / テラバースト

調整意図
H 余り
C 11nでH振りガブリアスをテラバーストで倒したいためできるだけ高く
S 環境の多くのラウドボーン抜き

技構成
普通の技構成。フェアリーテラバーストがとにかく強いので採用

最終日の夜中に舞い降りてきた神。
ジバコイルに対してガブリアスがよく投げられるが、テラスを切ることで対面処理することができ、試合を有利に運ぶことができた。また、流行りのクエスパトラのほとんどの型に有利なところも非常に優秀で、このポケモンを入れてからクエスパトラ入りにはほとんど負けることはなかった。
ジバコイルを採用してからは、26勝7敗で2000位台から一気に53位まで駆け上がることができた。

 

ヘイラッシャ@オボンのみ
テラスタイプ:水
特性:天然
236(84)-165(236↑)-159(188)-x-85-55
ウェーブタックル / 地震 / ゆきなだれ / あくび



調整意図
HB 意地っ張りハチマキガブリアスの逆鱗をオボン込みでほぼ2耐え(瀕死率4.6%)でかつHをできるだけ高く配分した。
有名な調整よりHBラインは少し柔らかくなっているがHが伸びているため、特殊方面が硬くなっている。最終日にウルガモスギガドレインを1耐えて勝った試合があったためこの調整はかなり気に入っている。
A 11n

技構成
最大打点のウェーブタックル、サーフゴーへの大きな削りを入れられる地震カイリューガブリアスに刺さるゆきなだれ、相手の積みエースの流し、ラス1に対する詰めとして優秀なあくびで完結している。

一般的なヘイラッシャは火力がないため、相手に予想外の高火力を押し付けることができる。
対面しているポケモンと裏に一貫する技を打つことがこのポケモンを使うコツであり、明らかに交換が読める場面は積極的に読むのが強い動かし方だった。
特にウェーブタックルの火力を見誤ったHPの削れた水ロトムが投げられることが多いため、地震やゆきなだれを安直に押すのではなく、ウェーブタックルを打つことが多かった。特性天然により、積み展開に対してもあくびを入れてストップすることができ、ウルガモスのような特殊相手でもHPが高いため1~2回行動できるのが本当に強かった。
テラスタイプは水にしているがこれは妥協しているわけではなく、一致テラスウェーブタックルの火力が魅力的であるため水テラスで採用している。

 

ウルガモス@厚底ブーツ
テラスタイプ:岩
特性:炎の体
163(20)-x-101(124)-188(124↑)-126(4)-150(236)
炎の舞 / テラバースト / ギガドレイン / 蝶の舞

調整意図
耐久ラインはサーフゴーのシャドーボール+ハチマキカイリューのノーマルテラス神速を岩テラス状態で耐え
ステロ+C↑↑岩テラバーストでH191のノーマルテラスカイリューが87.5%で落ちる。
素早さは最速サーフゴー抜き。

技構成
追加効果が強すぎる炎の舞、岩テラバーストが飛行テラスカイリューやテラスのないセグレイブ、ウルガモスミラーにおいて優秀なため採用。水や地面を高速で削ることができ、回復によって相手のプランを壊すことができるギガドレイン、そして蝶の舞という構成になった。
ギガドレインと岩テラスの耐性の相性が良く、回復することによってカイリューの圏外に逃げる動きが非常に強力だった。ギガドレインでマルチスケイルつぶしながら回復し、その後に炎の舞等を打つことで拾った試合もあった。このようなテクい動きで勝ち筋を見出すことができるので使っていて楽しいポケモンだった。

環境に存在する竜の舞カイリューのほとんどはノーマルテラスか飛行テラスであるためそれらを半減できる点が非常に強かった。
サーフゴーのシャドーボールを受けてからカイリューと対面する展開がたくさんあったため調整が生きる場面は多かった。
岩テラスはほとんど考慮されずラウドボーンや飛行テラスカイリューウルガモスを処理しようとするプレイヤーに対してイージーウィンを量産した。
また、ヘイラッシャを突破するポケモンのほとんどが特殊であるため、そこを起点にする動きが非常に強力だった。この並びは別の構築にも応用できる思う。

 

バンバドロ@フィラのみ 
テラスタイプ:草
特性:持久力
207(252)-146(4)-154(156↑)-x-115(76)-58(20)
地震 / ボディプレス / ステルスロック / 吠える

調整意図
H 総合耐久のため特化
B 11n
S 同族意識で20振り。相手のヘイラッシャに一回動けるかどうかは非常に重要であることと、バンバドロミラーでお互いに吠えるを選択している場合は速いほうが非常に強いため少し多めに振っている。
D 余り
(画像は実際に使っていた個体ですが調整ミスをしています。正しい数値は画像の上をご覧ください。)

技構成
メイン技の地震、持久力と相性が良いボディプレス、ステルスロックと吠えるで完結している。

セグレイブに強いのがとにかく偉かった。しかしサーフゴーにスカーフを押し付けられるとカイリューとサーフゴーに一貫する行動ができなくなるため、選出はどうしてもステロを撒きたい時のみだった。後述のカイリューと合わせることで対受けループへの勝率を高めてくれた。また、少し重いドドゲザンに圧力がかかっていた(多分)のが良かった。構築単位で重いキノガッサに対して草テラスを切ることでステロorキノガッサのタスキを削ることができる。たまにトリックしてきたサーフゴーが混乱するのが面白かった。

 

カイリュー@ゴツゴツメット
テラスタイプ:フェアリー
特性:マルチスケイル
197(244)-155(4)-159(236↑)-x-121(4)-103(20)
ドラゴンテール / アイアンヘッド / 羽休め / 身代わり

調整意図
HBできるだけ高く
S 準速ドドゲザン抜き

技構成
ステロと合わせて相手を荒らし、ウルガモスオノノクスの一貫を作りやすくするドラゴンテール、フェアリーテラスに対して一番強いアイアンヘッド、キョジオーン意識の身代わり、そして羽休めとなっている。

身代わりが非常に強力だった。対受けループやヘイラッシャなどのエースの障壁になるポケモンへの削りを担っていたが持ち前のスペックで100点の仕事をしてくれた。
対受けループは毎回バンバドロでステロを撒き、カイリューで羽身代わりとドラゴンテールを繰り返し、TODで勝利していた。
身代わりは様々な追加効果や状態異常を防ぐことができ、この型を使う上ではとても魅力的な技だった。

【総括】
岩テラスウルガモスのように環境上位のポケモンの主要テラス(カイリューのノーマルテラスや飛行テラスなど)に対して強いテラスポケモンを考えることが強い型・構築を組むことにつながり、今後取り入れていきたい要素だと感じた。テラスタルダイマックスやメガシンカと比較してメタを仕組みやすい仕様であるため、認知されている型やテラスタイプを使うのは、メタられる対象になってしまうので「メタる側に回る」ということがテラスタル環境に適応するということではないだろうか。