【初心者講座】上位勢がよく言う「テラス択の回避」って何だろう

上位勢の構築記事によく書かれているテラス択の回避とは何か、具体例を用いて解説しようと思う。

テラス択の回避によるメリット
今作の新要素であるテラスタルは、ダイマックスのように一律に能力や技が強化されるわけではないため、ダイマックス以上にどのポケモンがどのタイミングでテラスタルを使うかが試合結果を左右する。つまりラスタルは使うタイミングがその性能に直結するということである。
テラス択の回避が上手くできる構築は、テラスタルの強さを安定して発揮できる構築であると言える。これがテラス択の回避のメリットである。

テラス択の回避の具体例
1.速いポケモンの身代わり
以下の対面ができたと仮定する。
自分:ドラパルト(身代わり無し)
相手:ガブリアス



この時、相手目線はドラパルトのドラゴン技を警戒せざるを得ないため、交代かテラスタルのどちらかは強要される。ドラパルト目線は相手がテラスタルを使わずに居座る場合はドラゴン技を押したいが、テラスタルを切ってくる場合は交代等の別の行動をしたい。この時まさにテラス択が発生している

しかし以下の時はどうだろう。
自分:ドラパルト(身代わり持ち)
相手:ガブリアス

この場合はドラパルト側が「身代わり」という、相手のテラスタル、交代ともに対応できる選択肢を持っている。
これが「テラス択の回避」である。
※実際の試合ではガブリアスのスカーフを警戒するか等の問題が生じるが、飽くまで例なので割愛

2.相手のテラス、非テラスに対応できるポケモンのあと投げ
以下の対面ができたと仮定する。
自分:ドドゲザン
相手:ハバタクカミ



ラスタルを考えないのであれば、ドドゲザン側が有利だと考えられるが、格闘テラスタルをされた場合はドドゲザンが倒されてしまう。しかしハバタクカミの格闘テラスの採用率は現時点では高くない。(2023/2/13時点で格闘テラスタルは3.4%)
ドドゲザン側はレアケースを考慮して試合中に一度しか使えないテラスタルを切るのは弱い選択である。ここでは自分側が不利なテラス択が生じている
この場面での相手の選択は格闘テラバ、ムーンフォース、マジカルフレイム、交代等が候補になるが、いずれもHDオボンカバルドンへの交代で対応できる
これが相手のテラス、非テラスどちらにも対応しており、相手がテラスタルを切ってきた場合には大きなアドバンテージを取ることができる。

まとめ
テラス択に限らず、ポケモン対戦は考えられる相手の選択すべてに満遍なく対応する行動が良い行動である。これが高い勝率を保つ上での原則となっていることを初心者は特に理解してほしい。相手の選択の候補が初めはわからないと思うが、対戦数を重ねること、同じ構築や軸を何度も使うことで相手の取ってくる選択の候補が見えてくる。
18タイプすべてのテラスタイプ、すべての型に対応することは非常に難しいため、環境で少ない型より、主流な型を優先して選択することも重要である。どこまでマイナーな型を考慮するかの塩梅は、実際に自分で探りながら対戦数を重ねるほかに方法はない。
対戦数を重ねた上で、相手のテラスやその他の行動に対応できる動き(○○と××が対面したら△△に交代しよう等)を、構築を組む段階から想定することが非常に重要であり、これができれば自ずと強い構築が組めるようになるだろう。
特にそのシーズンで流行っている並びに対しての安定した行動を用意できれば、それは強い構築になる。

最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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